臨床室
環指基節骨骨折保存的治療後の強度環指屈曲制限に対して伸筋腱・屈筋腱同時剥離を要した1例
湊 健太
1
,
安田 匡孝
,
安藤 佳幸
,
細見 僚
,
新谷 康介
,
大橋 弘嗣
1大阪府済生会中津病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨折
,
指伸筋
,
手指
,
手指外傷
,
指屈筋
Keyword:
Finger Injuries
,
Fingers
,
Radiography
,
Fractures, Bone
pp.1281-1283
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014009494
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は43歳女性で、他院にて右環指基節骨骨幹部横骨折に対し徒手整復・シーネ固定による保存的治療を受けたが、右環指のROM制限が残存したため、精査加療目的で当科紹介となった。臨床経過およびX線、MRI所見より、ROM制限の原因として伸筋腱・屈筋腱の癒着を考え、同時剥離術を行った。術後2年5ヵ月の現在、患側環指自動ROM(伸展/屈曲)として、MP関節は術前10°/75°が術後10°/95°、PIP関節は術前0°/0°が術後-25°/100°、DIP関節は術前0°/5°が術後0°/55°へ改善し、DASHスコアは2.59点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013