発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009099218
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60歳女。主訴は右手関節背側部腫瘤であった。腫瘤は表面平滑・弾性硬で手指の運動に伴い可動性を認め、圧痛・疼痛・手指の運動制限は認めず、MRIでは伸筋腱に隣接するようにT1強調像で低輝度・T2強調像で高輝度であった。腫瘤直上に縦切開を加えて展開すると環指伸筋腱内に黄色透明の腫瘤を認め、手術操作中に被膜が破れ内容液が流出した。その後腱内に残った病変を可及的かつ腱に対して愛護的に除去し、縦切した伸筋腱はナイロン糸にて縫合した。病理組織学的にガングリオンと診断し、術後1年で再発なく疼痛や可動域制限を認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009