発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002081179
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16歳女性.母指指節間(IP)節掌側において長母指屈筋腱(FPL)およびvolar plateが挫滅した症例に対して腱の滑走が良好となった症例を経験した.患者は右母指痛と屈曲障害を主訴とし,FPLはIP関節掌側で完全断裂しており,近位の腱断端はA1pulleyまで引き込まれていた.腱縫合法としてKessler変法と周囲の補助縫合を行い,可及的に修復し,さらに縫合部がループの中心となるように腱鞘内に留置した.術後,留置しておいたナイロン糸を引き抜き良好な結果が得られが,本法は有用な方法であることがわかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001