発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005202432
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38歳男.左下腿痛を主訴とした.症状は2ヵ月前に出現し,初診時は左脛骨前面に約3cm大の隆起性腫瘤を認めた.単純X線,CT,MRI,生検各所見より,骨膜性骨肉腫の二次性骨髄浸潤と診断した.術前化学療法後に,腫瘍切除と脛骨部分切除および骨欠損部への皮膚腓骨血管柄付き移植をおこない,術後化学療法を追加した.初診時より1年後現在,再発転移は認めない.病理学的所見では,骨外腫瘍は異型軟骨から成り,悪性度はII度であった.骨髄内浸潤部は異型軟骨と腫瘍性類骨が混在し悪性度はIII度であった.なお,骨髄浸潤を伴った骨膜性骨肉腫の報告は今までに5例のみである
©Nankodo Co., Ltd., 2005