発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013274350
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症例は72歳男性で、30年前から右中指部の隆起を自覚していたが放置していた。徐々に隆起が増強するため受診した。右中指近位指節間(PIP)関節の橈背側および橈掌側にそれぞれ1.0×0.8cm、1.5×1.5cmの可動性のない硬性隆起が認められた。単純X線像で右中指中節骨、基節骨に蝋が流れ落ちたような特徴的な骨硬化像が認められた。MRIでは同部位に一致してT1、T2強調画像で低信号域が認められた。術後から自動および他動ROM運動を開始した。術後3ヵ月時のDIP、PIP、MP関節に屈曲自動運動はそれぞれ60°、75°、75°でROM制限の改善が認められた。運動時痛は完全に消失していた。術後5年経過時の屈曲自動運動はそれぞれ75°、85°、75°と改善しており、運動時痛や病巣の再発は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013