発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011055697
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80歳男性。患者は半年前より徐々に増大した左示指の腫瘤を主訴とした。初診時、左示指中節部掌側皮下に長径3cm、多結節で弾性硬の無痛性腫瘤が認められた。また単純X線側面像では、示指基部骨から末節骨基部にいたる点状の石灰化を伴う多結節性の病変がみられ、MRIで病変はT1、T2ともに低信号を呈した。以上より、確定診断と治療目的で摘出生検を行ったところ、本症例は病理組織学的に骨外性軟骨腫と診断された。目下、手術から1年経過で、PIP関節は軽度の伸展制限が残存したものの、機能的には良好で、DASHスコアは0.9点、再発もみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010