発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013026107
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14歳女児。誘因なく左足関節痛が出現した。左足関節後内側の圧痛があり、同部位は足関節底屈強制で疼痛を生じ、爪先立ちは困難であった。単純X線、CT、MRI各所見より、左足関節離断制骨軟骨炎、Berndt-Harty分類stage 2と診断し、約3ヵ月間の運動制限とアンクルサポーターを使用した装具療法を行った。症状が改善しないため手術を行った。骨軟骨片は安定しており、また、患者はフィギュアスケート選手で早期の競技復帰を望んだため、手術術式はドリリングとした。手術は後方からのアプローチで病巣の関節面を直視下に観察しながらKirschner鋼線を足関節内果上から刺入し、病変部位にできるだけ垂直にドリリングした。術後1年現在、足関節底屈時の疼痛は消失し、フィギュアスケートに復帰している。
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