発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013098775
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16歳男。スポーツ歴として小学生時から陸上競技を行っており、14歳時に左足関節の疼痛を自覚したことが一度あったが、その後は問題なくスポーツ可能であった。高校生になり長距離走を主に行うようになってから左足関節痛が増悪し、受診した。左足関節部の単純X線正面像は、脛骨の中央部で皮質骨の連続性が途絶していた。MRIで同部に骨軟骨病変を認め、関節鏡手術を行った。関節内には滑膜の増生を軽度認め、脛骨関節面の前外側に直径5mm程度の軟骨損傷を認めた。遊離骨片などは認めず、Kirschner鋼線で脛骨内外側から病巣部へドリリングを行った。術後経過は、4週間の免荷後、徐々に荷重をかけていき、約2ヵ月で全荷重まで許可した。術後3ヵ月頃から練習を再開し、半年後には16kmマラソンを完走するまでに回復した。
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