発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012360399
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鏡視下腱板修復術後の後療法は従来、全例に同じプログラムを実施し、ほぼ良好な成績が得られていたが、なかには再断裂例も存在していた。そこで2009年9月から、他動運動の開始時期など内容を細かく設定した「プログラムA」と、それに加えて高負荷運動の開始時期を遅らせた「プログラムB」の2種類を作成し、手術所見に応じていずれかのプログラムを選択するようにした。今回その妥当性について検証するため、2009年9年以降に後療法を行った群(選択プログラム群44例)と、2009年8月以前に後療法を行った群(対照群37例)とで、術後3ヵ月時の腱板修復状態(菅谷分類)を比較した。その結果、菅谷分類type IV・V(再断裂例)の割合は対照群の16.2%に対して選択プログラム群では6.8%と明らかに低かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012