発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012339628
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下肢人工関節手術を行い、過去に深部静脈血栓症(DVT)の既往がない関節リウマチ患者310例(男14例、女296例、平均年齢62.3歳)を対象として、C反応性蛋白(CRP)とDダイマーの相関およびDVTとDダイマーについて検討を行った。CRPおよびDダイマーを術前、術後1日目、術後7日目に測定し、ドプラを用いた下肢超音波検査を術前、術後2日目、術後7日目に行った。術前のCRP値およびDダイマー値は正の相関関係であった。310例中、術前DVT陽性27例の術前平均CRP値は1.67mg/dl、平均Dダイマー値は3.99μg/mlであり、DVT陰性例の術前平均CRP値は2.01mg/dl、平均Dダイマー値は3.92μg/mlであった。DVT陽性例と陰性例の比較では、術前と術後1日目のDダイマーの差(△Dダイマー)は陽性例の方が上昇しており、陽性例62例のうち58例が△Dダイマー>15μg/mlであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012