発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006169692
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変形性膝関節症(OA)37例,関節リウマチ(RA)21例に対し人工膝関節全置換術(TKA)を行ない,術前術後のC反応蛋白(CRP),赤血球沈降速度,Dダイマー値を測定した.その結果,1)RA群では術前のCRP,赤沈,Dダイマー値の間に正の相関関係が認められたが.術後7日目のCRP,赤沈,Dダイマー値との間には相関関係はみられなかった.2)RA群はOA群よりも術後7日目のDダイマー値の上昇率が有意に低かったが,凝固線溶系の変動のみを反映しているわけではないため,特にRA患者におけるTKA後のDVT,PE診断ではDダイマーだけでなく,他の臨床所見や画像検査結果を踏まえて診断する必要があると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006