発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003226050
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2000年4月~2001年2月に行った人工関節置換術症例のうち,術前後に下肢静脈造影を施行した44名(男6名,女38名)を対象に,下肢深部静脈血栓症(DVT)の発生率,危険因子等について検討した.その結果,人工関節術後のDVT発生率は,下肢の間欠的圧迫法,バファリン経口投与,早期リハビリテーションを予防として行った上で,人工膝関節全置換術(TKA)35%,人工股関節全置換術(THA)14%であった.高齢者や,術前の静脈造影検査で静脈の蛇行や径の変化を有する症例,TKA例でDVTの発生率が高い傾向が認められた.また,間欠的圧迫法,抗凝固薬投与によるDVT発生率低下が推察された
©Nankodo Co., Ltd., 2003