発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012220013
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大腿骨頭すべり症に対し、Hanssonピン1本を用いて内固定を行った4例6股(男児、平均11.8歳)の成績を報告した。2例は非罹患側に対する予防的固定で、慢性型かつ安定型が2例、acute on chronic型かつ不安定型が2例であった。経過観察期間4~70ヵ月で、後方傾斜角は手術時患側平均42.3°、健側15°からそれぞれ33.3°、12.5°となり、不変或いは改善が認められた。術後にすべりの増悪を来たした症例はなかった。健側/患側のarticulo-trochanteric distance比は、術前平均0.82から術後0.87となり、3例で不変ないし改善を認めたが、発症年齢が低く長期間経過の1例は低下していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012