発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010313579
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腰・下肢痛が3ヵ月以上持続し、NSAIDs投与で疼痛改善が不十分であった慢性腰・下肢痛19例(腰痛12例、下肢痛5例、心因性疼痛2例)に対してリン酸コデインを投与し、15例について検討を行った。その結果、痛みに関するBPIスコアは全例で有意な改善を認め、腰痛症例の方が改善効果が良好であった。生活の支障に関するBPIスコアは全項目で改善傾向を認め、通常の仕事、対人関係、睡眠については有意な改善を認めた。以上より、リン酸コデインは整形外科において、慢性疼痛治療の選択肢の一つと成り得ると考えられた。

©Nankodo Co., Ltd., 2010