発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012139696
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アダリムマブによる治療を行った関節リウマチ患者17例を対象に、生物学的製剤初回治療8例(平均67.6歳;初回群)と他の生物学的製剤からの切り替え9例(平均68.4歳;切り替え群)で成績を比較した。治療24週後(LOCF法)のDAS28-ESRは初回群3.07、切り替え群4.93で、両群とも治療前に比較して改善し、有意差はなかったが初回群の方がより改善する傾向であった。各評価項目ではESRが初回群でのみ有意に改善し、患者疾患活動性全般評価は治療前および24週後のいずれも有意に切り替え群が高値であった。European league against rheumatism判定基準では初回群75%、切り替え群66.6%の治療効果であったが、いずれもmoderate responseであった。24週後までの治療継続率は初回群75.0%、切り替え群33.3%で、効果がみられた症例で継続されていた。治療中止理由は初回群が効果不十分と転院の各1例、切り替え群は効果不十分5例、合併症(気分不快)1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011