プライマリケア医もできる! 関節リウマチ診療 関節リウマチ治療各論 エビデンスも踏まえて
生物学的製剤を使いこなす(TNF阻害薬)
田中 栄一
1
1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ・痛風センター
キーワード:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
肺炎
,
Etanercept
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
腫瘍壊死因子アルファ
,
Golimumab
,
Certolizumab Pegol
,
バイオシミラー医薬品
Keyword:
Infliximab
,
Etanercept
,
Adalimumab
,
Certolizumab Pegol
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Biological Products
,
Pneumonia
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Biosimilar Pharmaceuticals
,
Golimumab
pp.1155-1160
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214745
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関節リウマチ(RA)治療は生物学的製剤の出現に伴い,寛解が現実的な治療目標となり大きく発展したが,なかでも腫瘍壊死因子(TNF)を標的分子とする抗TNF阻害薬は10年を経過した今でも第一選択薬としての地位を守っている.TNFαに対する抗体製剤であるinfliximab,adalimumab,golimumab,certolizumab pegolと,TNF受容体融合蛋白であるetanerceptの5種類に加え,infliximabのバイオシミラーであるinfliximab BSも発売され,日本では現在6種類のTNF阻害薬がRAに対して使用可能である.TNF阻害薬には,感染増加などの安全性の問題,高額な薬剤費,必ずしも大多数の患者が十分な効果を得ているとはいえないこと,二次的な効果減弱,いつまで継続的な投与が必要なのか,などいくつかの問題点が残されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016