発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012080889
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1999年1月~2009年9月までに著者らが手術的治療を行った手指グロムス腫瘍11例(男性5例、女性6例、手術時平均年齢43歳)の治療成績について検討した。その結果、疼痛が生じてから手術までの期間は平均7年であった。三徴候がそろってみられたのは6例(55%)にすぎず、外見上も半数以上で腫瘍が同定できなかった。超音波検査では全例で腫瘍が同定でき、最小で3mmの大きさの腫瘍まで描出可能であった。全例に腫瘍切除術が行われ、術後の経過観察平均5年経過で9例で疼痛が消失したが、2例は軽度残存していた。だが、再発例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011