発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011226893
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2009年9月~2010年3月に行われたQuantiFERON-TB第二世代(QFT-2G)陽性患者に対する人工関節全置換術5例5関節(男1例、女4例、平均77±8.7(62~83)歳)について報告した。術後経過観察期間は5.2±2.2(3~8)ヵ月で、人工股関節全置換術(THA)2関節、人工膝関節全置換術(TKA)3関節であった。5例とも術中肉眼的所見は変形性関節症で、病理学的所見から結核は否定されたため、化学療法などの追加は行わなかった。また、経過観察は短期であるが再燃などを認めなかった。治療アルゴリズムによりQFT-2G陽性患者に対する手術の明確な治療指針はないが、行った治療アルゴリズムにより安全で良好な結果を得ることができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011