発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010313587
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76歳男。右母指屈曲障害を主訴とした。10年前より関節リウマチ(RA)の治療を受けており、症状は1年前より誘因なく出現した。単純X線所見にて舟状骨に一致して著明な骨棘形成を認め、MRI各所見にて手根中手(CM)関節部でFPL腱の走行の途切れを認めたことより、右長母指屈筋(FPL)腱の手関節部の断裂と診断した。手術所見では舟状骨の骨棘が腱滑走床に突出しており、骨棘の切除、中指浅指屈筋(FDS)とFPL腱の端端縫合を行った。術後経過は良好で、術後6週で母指先端が手掌に届くようになり、握力低下は殆どなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010