発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010313580
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脳性麻痺の股関節脱臼29例41股(男性13例、女性16例:手術時平均年齢7.5歳)に対し、筋解離術及び観血整復術を行った。観血整復術は筋解離を行った後に整復不能または不十分と判定した場合に行った。観察期間は7~102ヵ月である。その結果、27例39股(95%)が整復でき、開排角度及びMPの改善を認めた。最終観察時には、41股中19股(46.3%)に大腿骨頭の骨端部障害を認め、障害の出現率は前方進入法で有意に高かった。なお、観察期間中に再脱臼した1例を除き悪化例は認めなかった。また、軟部解離術を併用した観血整復術の短期成績はほぼ良好であった。しかし、大腿骨頭の変形の出現率が高いため、長期の経過観察が必要であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010