発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265986
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22歳男性。患者は右膝関節痛を主訴に近医を受診、X線検査にて膝蓋骨の異常陰影を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。単純X線では辺縁が硬化像を伴う境界明瞭な骨透亮像がみられ、MRIではT1にて等信号、T2にて嚢胞変性を示す高信号が認められた。また、脂肪抑制画像では抑制されない病変も確認された。以上より、本症例は良性軟骨芽細胞腫や巨細胞腫が疑われ、膝蓋骨腫瘍の掻爬および人工骨充填が行われた。その結果、病理組織学的に軟骨芽細胞腫と診断され、目下、術後8ヵ月経過で再発はみられず、関節ROMも正常である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010