発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001202711
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
成長期の大腿骨骨頭端に発生した良性軟骨芽細胞腫の2例(14歳男,12歳男)を報告した.2例とも左股関節部痛を主訴とした.前方アプローチで股関節を展開し,関節包を前側方で切開して病巣部の前側方の非荷重部で関節軟骨を軟骨下骨とともに開窓し,サージカルバーと超音波手術装置CUSAで内部を十分に掻爬した.その後,同種骨を移植し,軟骨下骨付きの関節軟骨を蓋をするように元に戻した.1例では患肢の免荷を3ヵ月間行い,骨軟骨片は脱落することなく生着した.移植骨は母床の骨と癒合した.もう1例では移植骨の一部吸収がみられた.2例とも術後2年で再発した.骨頭の変形は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001