問題点の検討
経頭蓋電気刺激筋誘発電位モニタリングによる術中体位関連神経障害の予防
岩崎 博
1
,
山田 宏
,
橋爪 洋
,
南出 晃人
,
中川 幸洋
,
吉田 宗人
1和歌山県立医科大学 整形外科
キーワード:
クモ膜嚢胞
,
頸椎
,
術中合併症
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
脊椎損傷
,
椎弓切除術
,
末梢神経系疾患
,
腰椎
,
腹臥位
,
運動誘発電位
,
手術時体位
,
術中神経生理学的モニタリング
Keyword:
Cervical Vertebrae
,
Intraoperative Complications
,
Lumbar Vertebrae
,
Laminectomy
,
Peripheral Nervous System Diseases
,
Spinal Fusion
,
Spinal Injuries
,
Spondylolisthesis
,
Arachnoid Cysts
,
Prone Position
,
Evoked Potentials, Motor
,
Intraoperative Neurophysiological Monitoring
pp.545-549
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017277058
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術中神経機能モニタリングは本来、手術操作による神経障害を捉える目的で施行される手技であるが、経頭蓋電気刺激筋誘発電位(以下A)は全運動経路を伝導することから、記録電極設置筋を工夫することで手術操作以外あるいは手術部位以外での異常を捉えることも可能である。今回、Aの術中振幅低下から手術体位による神経障害が考えられ、体位を変えることで振幅が改善し、術後神経障害の発生を未然に防ぐことができたと思われる症例を3例(68歳女、65歳男、54歳女)経験したので、文献的考察を加えて報告した。
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