発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010155714
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34歳男。28歳時に左肩三角筋に生じた低悪性度線維粘液性肉腫に対して腫瘍広範切除を受け、術後62ヵ月目に経過観察目的の左上腕MRIで左上腕骨の骨髄に異常信号を認めた。血液精査でWBCおよびLDHが高値を示し、患者は疲れやすさを感じており、精査を行った結果、慢性骨髄性白血病と診断してメシル酸イマチニブによる治療を開始した。2ヵ月後にはWBCおよびLDHは正常化したが、MRIの上腕骨異常信号は著変なく、更に右上腕骨にもびまん性に異常信号を認めた。左上腕骨の生検を行ったところ、断片化した骨梁間に造血巣を認めるのみで腫瘍性病変はなく、経過観察とした。
©Nankodo Co., Ltd., 2010