発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010089981
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腰椎椎間板ヘルニアに対し、彎曲針を用いた新たな刺入方法で経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(経椎間孔アプローチ)を施行した28例28椎間を対象に、術後成績を検討した。対象内訳は、L1/L2が1例、L2/L3が1例、L4/L5が23例、L5/L6が2例、L5/S1が1例であった。従来法より容易に浅側のヘルニア部にアプローチでき、カニューレを強く押さえ込む必要がなかった。刺入による脊柱管内神経根や脊柱管外神経根の穿刺痛・傷害を起こした症例はなかった。術中・術後に強い腰痛を起こした症例もなかった。腎臓や腸管損傷を起こした症例もなく、術後1ヵ月のMRIで筋に明らかな輝度変化を起こしている症例もなかった。彎曲針刺入法による経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(経椎間孔アプローチ)は、術者と患者の負担を少なくする有用な方法であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009