発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249559
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歩行訓練が可能となった大腿骨転子部骨折症例91例94骨折を対象に,歩行訓練時の疼痛による術後成績への影響について検討した.術式別にcompression hip screw法(CHS法)56例57骨折(CHS群),hip nailing法(nail法)35例37骨折(nail群)で,入院日数はnail群の方が有意に短かった.CHS群では退院時に寝たきりは1骨折,歩行能力低下6骨折を認め,nail群では歩行低下を3骨折認めた.疼痛部位はCHS群は膝関節と大腿骨が,nail群では股関節と膝関節が多くみられた.疼痛のない症例はCHS群16骨折,nail群6骨折であった.変形性膝関節症の合併はCHS群19例,nail群12例であった.歩行訓練時の疼痛による歩行能力低下の低下を来たした症例はCHS群4例,nail群3例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005