発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009138573
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
43歳男。1984年に仙骨脊索腫に対して腫瘍および直腸から肛門を含めて切除した。腫瘍断端部は陰性で、術後は自己導尿および人工肛門管理となった。術後18年に健診で胸部X線像の異常を指摘され、各画像所見および生検の結果、脊索腫の肺転移と診断した。放射線療法は患者が拒否したため、外来にて経過観察とした。呼吸状態を悪化させる程の肺転移巣の増大は認めず、肺転移後5年8ヵ月現在、生存している。なお、10年以上経過後の遠隔転移は稀である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009