発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068027
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32歳男。左肘関節痛を主訴とした。転倒時に伸展位で左手を突き受傷した。単純X線側面像および3次元CTでは、半月状で前方に転移した骨片が鉤状突起を乗り上げるように存在していた。翌日、内側侵入で手術を施行し、直視下に関節面を整復後、内側から外側に向け中空スクリューを、また後方の関節外の面から前方に向けAcutrack Screwを挿入し、最後に骨切りした内上顆部を中空スクリューで固定した。術後6ヵ月の単純X線およびMRI所見では、骨折部・骨切り部とも骨癒合は良好であり無腐性壊死の所見も認めず、術後9ヵ月の経過観察時には、肘関節痛および関節可動域の制限は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008