発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068026
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症例1:76歳男。前かがみになった際に前胸部痛が出現し、胸骨単純X線側面像で圧痛部位に一致する胸骨体部中央横骨折線と下部の後方への彎曲を認めた。Computed X ray densitometry(CXD)法による骨量測定値は若年成人平均値(YAM)の75.6%であった。症例2:84歳女。転倒後著明な前胸部痛が持続し、胸骨単純X線側面像で圧痛部位に一致する胸骨角下方への斜骨折線を認め、CXD法による骨密度値はYAMの60.7%であった。両症例とも安静加療を行った結果、骨折部は仮骨形成を開始し前胸部痛も消失したが、遅発性に胸腰椎圧迫骨折を発症し後彎が進行した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008