発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037668
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著者らの整形外科クリニックにおける関節リウマチ患者55例を対象にエタネルセプト(ETN)の長期成績をまとめた。安全性については全55例で、有効性については52週まで継続投与できた39例を検討した。有効性評価では、52週目のDAS28は平均2.17であり、EULAR基準改善率でgood responseは76.9%であった。ETNによる有害事象は8例(14.5%)にみられ、腎機能障害1例と肺炎2例が重篤で入院加療を要したが、他の症例はいずれも非重篤であり全例軽快・回復した。ETNの継続率は、無効や有害事象により中止せざるを得ない症例を除き50例中39例(78.0%)であった。尚、ETN単独群とETN+MTX併用群で有効性や安全性に有意差はみられなかった。ステロイド使用量については、ETN投与24週目より有意な減量が確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008