発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009003487
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59歳女性。患者は10年前より軽度の股関節痛で右股関節高位脱臼(Crowe分類type IV)と診断され、保存的治療として運動療法にプール内での歩行と股関節周囲筋力訓練が行なわれていた。だが今回、プール内で股関節外転運動中に右股関節痛が出現し、歩行不能となって救急外来受診となった。所見では右股関節周囲に疼痛および軽度の腫脹が認められ、X線ならびに3-D CTでは大腿骨頭が新臼蓋から側方に転移していた。透視下に徒手整復を試みたが整復されず、入院の上でベッド安静を行ない、徐々に疼痛は軽快、翌日に骨頭は新臼蓋を形成した骨盤に整復されていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008