発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008091684
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ラジオ波凝固療法(RFA)を転移性骨腫瘍9例12病変に用い、その治療効果を検討した。5例7病変に、RFAによる焼灼のみを8回行った。1例(1病変)は死亡、2病変(2例)は完全焼灼ができなかったが、残り4病変のうち、3病変に再発はなかった。疼痛は、5病変中4病変で軽減した。5例5病変にRFAと髄内釘固定を併用した。2例は死亡したが、残り3例中2例に再発はなかった。RFAの適応は、原則として放射線治療後、なお腫瘍が増大し、頑固な疼痛があるものと考えられる。今後、転移性骨腫瘍の局所療法の一つとして発展が期待されるが、放射線治療との使い分け、骨腫瘍に対する至適な焼灼アルゴリズムの確立などが課題と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008