発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010338480
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大腸癌骨転移の整形外科的治療について検討した。対象は2001年6月~2008年8月までに整形外科において画像所見で大腸癌骨転移と診断された7例(男性5例、女性2例、平均年齢62.3歳)で、観察期間は平均367.4日であった。整形外科初診時の状況は癌治療歴2例、原発巣切除歴5例、抗癌薬治療歴2例で、腫瘍マーカーCEA 10ng/ml以上が3例、内臓転移は副腎2例、リンパ節2例、肝、肺、脳各1例であった。最終時の転帰は原病死4例、生存中3例、1年生存率は50%であった。初診時の骨転移部位は大腿骨4例、骨盤2例、肩甲骨、頭蓋骨、肋骨、胸椎各1例であり、5例(71%)が単発転移であった。転移病巣に対する処置は切開生検2例、腫瘍切除5例で、放射線治療は大腿骨3部位、舟状骨、腰椎、胸椎、骨盤各1部位、受診後抗癌薬治療6例、不明1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010