発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060715
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21歳男。殴打により右手背部の腫脹・疼痛が出現した。単純X線側面像にて背側に転位した骨片を認め、正面像では第3中手骨基部橈側に不整像を認めた。3-D CTでは第3中手骨基部橈側から手根中手関節面に骨欠損部を認め、また有頭骨直上に剥離した骨片が確認された。受傷後9日目に観血的骨接合術を施行し第3中手骨基部を展開すると、短橈側手根伸筋腱の牽引力により骨片が近位に移動し伸筋支帯内に入り込んでいたため、この骨片を整復しスクリュー固定した。術後4週目から手関節自動運動を開始し、最終観察時は握力が健側比80%である以外は可動域もほぼ正常であり、単純X線像にて骨癒合は良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007