発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060713
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
14歳男。3階から転落後出現した左手関節痛を主訴とした。初診時、左手関節の変形・腫脹・圧痛を認め、Th7棘突起骨折、Th9圧迫骨折を合併していた。単純X線側面像にて伸展型Salter-Harris分類type II骨端線離開を呈し、整復後の正面像にてSalter-Harris分類type III骨端線離開を呈していた。尺骨遠位部では骨幹端部で骨折を認め、橈骨遠位部3 part triplane骨折と診断した。治療は長軸方向にて牽引を加え、掌屈・尺屈にて良好な整復位が得られた。1年6ヵ月後の単純X線像では橈骨遠位骨端線は開存し発育障害はなく骨癒合し、volar tiltは2°であり、疼痛はなく可動域も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007