発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008012096
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症例1(14歳女)、左足部痛を主訴とした。段差で左足を踏み外し、足部の内反を強制された。直後より歩行時痛が出現した。初診時所見では左足背の踵立方関節周囲に腫脹や圧痛を認めた。画像所見では踵立方関節周囲の骨折は認めず、踵立方関節の内反ストレス撮影では患側の不安定性を認めた。Andermahrらの踵立方靱帯損傷の分類は1型であり、2週間の短下肢ギプス固定、免荷歩行を行った。受傷後10ヵ月の現在、疼痛や可動域制限はなく、単純X線上、異常所見は認めなかった。症例2(67歳女)、左足部痛を主訴とした。石段で左足を踏み外し、転倒して足部の内反を強制された。直後より歩行不能となった。CTにて立方骨の裂離骨折を認め、踵立方関節の内反ストレス撮影では患側の不安定性を認めた。Andermahrらの分類は2型であり、4週間の短下肢ギプス固定、免荷を行った。受傷後1年7ヵ月の現在、疼痛や踵立方関節の関節症性変化は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007