発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226703
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症例1(52歳男)。右足壊疽が出現しX線像で右足背から足関節にガス像を認め、全身状態が悪化したため下腿を膝下10cmにて切断した。症例2(60歳男)。右手から前腕にかけて少量のガス像を認め、患肢温存を試みたが急性腎不全を発症し、右小指切断後に腎機能・呼吸機能が増悪して死亡した。症例3(35歳男)。大腿遠位から下腿に広範なガス像を認め、右下腿切断術を施行した。症例4(68歳女)。左第4趾壊疽に対し減張切開術を施行したが改善せず左下腿切断術を施行した。全例糖尿病を基礎疾患とし、起炎菌は腸球菌、β溶連菌、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌など非クロストリジウムであった。ガス産生壊疽は早期切断を第一選択にするべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2007