発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007184483
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55歳女、右膝の熱感・腫脹を主訴とした。糖尿病、甲状腺機能亢進症の既往があった。関節リウマチを発症し、右人工股関節全置換術、左右人工膝関節全置換術(TKA)、インフリキシマブの投与を受けた。しかしその後、主訴が出現し、関節液より細菌が検出され、右TKA感染と診断し緊急手術となった。洗浄・デブリドマン・灌流を行ったが、その後感染は再燃した。膝を展開するとインフリキシマブを中止したにもかかわらず深部にも膿瘍が貯留し、TKAの弛みを認めた。人工関節抜去となり、その後経過良好でニーブレース装着にて退院した。細菌培養にてKlebsiera pneumoniaeが検出された。
©Nankodo Co., Ltd., 2007