発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153040
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ダウン症に伴う膝蓋骨脱臼に対しproximal realignment・外側解離術・distal realignmentの3つを種々に組み合わせた軟部組織・骨性手術を施行した6例(男児3例、女児3例、手術時平均年齢9歳8ヵ月)7膝の術後成績を報告した。術後の臨床所見およびX線所見は全例で所見陰性であり、術後の膝蓋大腿関節の不安定性は全例grade 1へ改善した。sulcus angleは術前平均163°が経過観察期間平均3年11ヵ月後に平均148°に改善し、tilting angleは46°から12°に改善した。強固に制動を行っても屈曲制限・術後拘縮などは起こさず、良好に可動域・術後機能を保つことができた。合併症として皮膚癒合不全を1例2膝、一過性の外反動揺性を1例1膝に認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007