発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007095265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
方形回内筋を温存し掌側プレート固定を行った橈骨遠位端骨折14例について検討した。全例で骨癒合が得られた。尺骨茎状突起骨折を合併した4例に対し、引き寄せ鋼線締結法による内固定術を施行した。Palmar tiltは受傷時平均-13.4°が、整復時に12.2°、最終調査時に12.1°となり、有意な矯正損失はなかった。Ulnar varianceは受傷時平均3.2mmが整復時に1.1mm、最終調査時には1.5mmとなり、0.4mmの矯正損失を認めたが、paired t検定により統計学的有意差はなかった。平均手関節ROMは背屈67°、掌屈62°、回外83°、回内80°であった。臨床成績はexcellent 11例、good 3例で、fair、poorはなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006