発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007085020
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症例1(62歳男)。腰痛を主訴とし化膿性脊椎炎の再発と診断された。さらに心エコーにて僧帽弁に疣贅を認め、ペニシリン系抗生物質投与を行ったが腎機能障害が進行し、汎発性血管内凝固症候群を併発して死亡した。症例2(63歳男)。腰痛を主訴としL5の化膿性椎体炎と診断された。大動脈弁・僧帽弁に疣贅を認め、血液培養にてα-Streptococcusが同定されたが、入院6日目に急性くも膜下出血、硬膜外血腫による脳ヘルニアのため死亡した。症例3(61歳男)。化膿性椎間板炎の既往を有し、腰痛および左環指のJaneway溢血斑が出現した。心エコーにて感染性心内膜炎と診断され、Streptococcus intermediusが検出されたため抗生物質投与を行った。全身状態改善後、弁置換術を行った結果、術前両側後頭葉部・左前頭葉部に認めた感染性動脈瘤は消失し、術後4年半現在経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007