発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007076370
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人工股関節再置換術における同種骨移植を用いた臼蓋再建の短期成績を検討した。対象は再置換術後3年以上経過した9例(男性1例、女性8例・平均年齢70歳)で、原疾患は変形性股関節症8例、大腿骨頭壊死症1例であった。臼蓋骨欠損状態はAAOS分類で空洞型2例、混合型6例、骨盤輪離断1例で、移植骨は全例チップ状の冷凍保存同種骨を単独で使用した。その結果、1)JOAスコアは術前平均38.2点から術後73.5点に改善した。2)X線所見ではスクリュウ破損、透亮帯出現、移植骨圧潰各1例を認め、これらの所見はすべて術後1年以内に出現し、1年以後に新たな出現所見はなかった。3)本術式の短期成績は良好で、有用な再建法の一つと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006