発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117982
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NSAIDsによる効果が得られない65歳以上の慢性腰痛患者51例を、それぞれ漢方薬:牛車腎気丸投与群17例、抗うつ薬:塩酸ミルナシプラン投与群16例、対照群18例に分け、その効果をshort-form McGill Pain Questionnaire(SF-MPQ)を用いて比較検討した。その結果、牛車腎気丸投与群は対照群と比べ、SF-MPQの4項目でスコアの有意な改善を認めたが、Evaluativeでは有意な改善を認めなかった。一方、塩酸ミルナシプラン投与群は対照群と比べ、5項目すべてのスコアで有意な改善を認めた。スコアの改善率および有効率は、牛車腎気丸投与群でそれぞれ65%、29%、塩酸ミルナシプラン投与群では81%、56%と、塩酸ミルナシプラン投与群で改善率・有効率ともに高い傾向を示していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007