発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006304470
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83歳女.自宅で転倒し,右大腿骨頸部骨折の診断で人工骨頭置換術を施行した.機種は京セラ社製PHSメタルアウターヘッド44mm,PERFIX Cカラードステム#13,ジルコニアボール+0を使用した.ステムを約20°の前捻をつけて挿入,セメント固定し,内転20°,屈曲90°,内旋60°で脱臼しないことを確認し終了とした.術後20日頃,ベッド離床時に右股関節痛が出現し,X線で後方脱臼を認めた.静脈麻酔下に整復を試みたが,アウターヘッドとインナーヘッドとの間で分解を生じた.再置換術を施行し,1ヵ月後に一本杖歩行で転院した.その後脱臼はない.再置換術所見で,アウターヘッドは大臀筋内に脱臼しており,アウターヘッドとインナーヘッド間で分解を認めたが,polyethylene bearing insertの破損はなかった.再置換にはユニポーラモジュラーヘッド44mm,ユニポーラアタッチメント+3を使用した
©Nankodo Co., Ltd., 2006