発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006225106
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1975~2004年に放射線治療を行った子宮頸癌・子宮体癌122例の臨床経過を報告した.照射方法は1999年以前と以後で異なり,前期はテレコバルトによる振子照射で左右骨盤リンパ節へ50~60Gyの外照射を行い,後期はLINACを使用して対向2門で全骨盤照射と中央遮蔽照射を併用し,外照射は40~54Gyであった.前期67例のうち診療録が保存されていたのは43例で,うち13例(47~76歳)に大腿骨頭壊死が発生していた.後期55例には大腿骨壊死の発生はなかった.大腿骨頭壊死の診断時期は照射後平均49.5ヵ月で,8例は3年以内の診断であった.10例14関節に人工関節手術を行い,術前X線像,術中所見では大腿骨頭壊死あるいは続発した変形性股関節症で臼蓋側に特異的な所見はなかった.術後7例9関節に合併症が発生し,遅発性感染3関節,臼蓋骨折5関節,臼蓋側コンポーネントの弛み1関節であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006