発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004148701
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
手術的治療を行った65歳以上の大腿骨近位部骨折395例を,病院或いは介護施設で受傷した130例(院内骨折群)と自宅生活中に受傷した265例(自宅骨折群)に分け,治療成績と予後を比較検討した.合併症数に関しては,院内骨折群の方が自宅骨折群に比べ多くの内科疾患を合併していた.退院時,自宅骨折群に比べ院内骨折群で歩行能再獲得率は著しく低下していた.生命予後に関しては,院内骨折群の方が自宅骨折群に比べ生命予後は悪かった.機能的予後に関しては,自宅骨折群よりも院内骨折群で歩行能維持期間が短かった.今後,高齢者の院内骨折予防策を検討する必要があると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004