発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105268
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振り向き動作の最中,右膝に外反力が作用した際に通常よりも深い屈曲位となり,大腿骨顆部後方に限局した冠状骨折を来たした1例を報告した.症例は19歳女で,体幹を右に回旋して後ろを振り返った際に右膝に激痛が生じ,歩行不能となった.単純X線像,単純CTでは中央やや内側よりの位置に遊離体様の骨片を認め,大腿骨外側顆部後面に骨欠損を認めた.大腿骨外側顆部後面の冠状骨折と診断し,手術を行った.骨片を摘出し,フィクソーブスレッドピンを用いて固定した.術後7ヵ月が経過したが,膝関節可動域制限,疼痛はみられず,単純X線像でも骨片の転位はなく骨癒合を認めている
©Nankodo Co., Ltd., 2006