発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091352
- 有料閲覧
- 文献概要
31歳男.頸部痛および嚥下痛を主訴とした.体温は37.6度で,頸部可動域は全方向で制限を認めた.X線所見では,軸椎椎体前下縁高位における後咽頭腔は正常で,石灰化は認めなかった.WBC,CRPは高値であった.化膿性脊椎炎や後咽頭膿瘍を否定できず,入院した.抗菌薬の投与,頸椎カラーの装着,頓服の投与を行い,初診翌日より経口摂取可能となった.初診2日後のMRI,CT各所見より,acute calcific retropharyngeal tendinitis(本症)と診断し,抗菌薬は中止した.初診6日後より平熱となり10日後に退院となった.発症後3ヵ月現在,再発を認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2005