発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008149285
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症例1は64歳女で、単純X線にてほぼ完全な距骨体部の圧潰を認めた。健側と同形状に作成した人工距骨併用足関節全置換術(TAA)を施行し、温存する距骨頭部と骨セメントを用いて固定し脛骨コンポーネントもセメント固定した。術後創部の皮膚壊死を認め有茎皮弁術を施行したが、可動域(ROM)は背屈10°、底屈30°と確保され、術後2年で疼痛はほとんどなく手術に対する満足度は高い。症例2は58歳女で、7年前に左足Chopart関節固定術を施行されたが左足関節痛が出現し、単純X線像にて距骨体部の圧潰を認めた。人工距骨併用TAAを施行し、距骨頭部との間は固定せず脛骨コンポーネントのセメント固定を行った。術後創部皮膚壊死を認め、双茎皮弁・伸筋支帯形成術を施行し、術後1年4ヵ月で疼痛は消失し、ROMは背屈10°、底屈10°と確保された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008