上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 関節リウマチに対する人工関節の成績 コンポーネントを基本構造としたFINE Total Elbow Joint Systemの開発と術後成績
関口 昌之
1
,
勝呂 徹
,
土谷 一晃
,
宮崎 芳安
,
大日方 嘉行
,
窪田 綾子
,
川上 裕史
,
齋藤 宗樹
,
山本 慶太郎
1東邦大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
関節リウマチ
,
肘関節
,
治療成績
,
人工関節
,
関節置換術
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Elbow Joint
,
Joint Prosthesis
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement
pp.139-144
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019965
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年、種々の表面置換型人工肘関節が開発されているが、その多くは橈骨頭を切除して腕尺関節のみを再建する2コンポーネントの機種である。著者等は、より正常肘関節に近い機能解剖学的再建を目指し、腕尺関節に加えて腕橈骨関節も再建する3コンポーネントの機種「FINE Total Elbow Joint System」を開発した。その構造と特徴について紹介し、使用成績を報告した。これまでに本システムを使用した53例の成績は、JOAスコアが術前平均44.7点から最終観察時84.9点に改善し、コンポーネントに弛みを生じた症例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008